イエス様にゆだねて

園長 松橋 郁子

2023年度は異常気象の中、終わりそうです。2月のバレンタインデーの頃は、毎年凍てつく寒さ。今年は3月春休みの暖かさ。夏休みの頃は、「ここはインドか?」と、危険な暑さの中、お外で遊ぶことができなかったことも多くありました。

地球カレンダーってご存じですが?46億年前に地球が誕生しましたが、それを1月1日とした場合、イエス様が生まれたあたりの年(西暦が誕生した時)は12月31日の「23時59分47秒」です。「えー、地球はもうすぐで終わりじゃないの!」と思う方も多いことでしょう。これは学校教育の現場でも高校の授業などで取り入れられているそうです。同じような内容ですが、保護者の皆さんが小学5年生の時、国語で「一秒が一年をこわす」という教材を勉強しませんでしたか。これで環境問題を考えさせられた方も多いはずです。

22世紀に向かって歩んでいく子どもたちのことを考えます。環境破壊、地球温暖化、少子高齢化、AI失業(AI導入によって仕事をうばわれる)など、今までの当たり前は通用しなくなります。そのような状況に加え、コロナ禍でますます社会は厳しくなりました。これからは、今までの価値観とは全く違う世の中になっていくことでしょう。文科省ではこれからの期待する人材像として、「各分野における基礎的な知識」「グローバルな感覚」「マネジメント力」「課題発見・解決力やコミュニケーション能力等、いわゆる社会人基礎力」等挙げており、総合的な力をもった人の育成を掲げています。(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu10/siryo/attach/1335152.htm) 人はそれぞれに成長すればよいので、何も日本の国の政策に自分を合わせなくともよいのですが、確実に学校教育の現場では、これらのコンセプトをもとに授業が広げられていくはずです。

「箱製作で細部までこだわったものを作りたい。」「トッド先生に教えてもらった英語で、いろんな人とお話ししてお友達になりたいな。」「すみれ寿司ごっこしようよ。今日はあれとこれで〇〇を作る。小さい人たちも△△して手伝って。」「◇◇ちゃんが作ったリュックサックすてきだな。僕も作ってみたい。やり方を聞いて見よう。上手にできたら、ママにプレゼントしよう。」…。文科省が書き連ねた人材は、本荘幼稚園の毎日の生活の中で確実に育ちつつあります。
「主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災(わざわい)を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。」(エレミヤ書29:11)神さまは私たちのために道を準備してくださっています。その道は平安と希望に満ちています。もちろん苦しかったり悩んだりすることもあるはずです。でも、大丈夫です。神さまがそう言っているのですから。神さまの計画は私たちには見えません。時に「え?何で?私には無理だ。」と思うこともあることでしょう。そんな時こそ神さまに身をゆだねましょう。
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」(1ペテロ5:7)

20年後子の子どもたちはどうなっているんだろう。どんな世の中になっているんだろう…。楽しみでもあり、ちょっと心配でもあります。しかし、思い煩う前に神さまにお願いしましょう。神さまはよいものを皆さんの前に備えてくださっているのです。