神さまがともにいる

園長 松橋 郁子

【イザヤ書41:10】

恐れるな。わたしはあなたとともにいる。

たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助ける。わたしの義の右の手で、あなたを守る。

  春がやってきます。嬉しいですね。希望に満ちて、4月からの自分ってどうなるのかなと、みんながウキウキしています。「4月から小学生だね。大きくなったなあ。楽しみだね。」しかし、中には、「そんな浮かれてる場合じゃない。会社の異動があるかもしれない。上の子の入試の結果だってまだ分からない。」という方もいらっしゃるかもしれません。そうです。3月4月は人生の変化が訪れる月です。大人だったら、自分の身に何か起こるかもしれない、ちょっとドキドキする月です。見えない将来に不安を抱くのは、むしろ大人の方かもしれません。

 子どもたちの好きな本に「大ピンチずかん」よいう本があります。牛乳のはいったコップを倒したら…運転中の車の中に大きな蜘蛛がいたら…小さな子どもなら泣いてしまいます。でも、泣いても解決しないよう!

 人は困難に大なり小なり出会います。みなさんはどちらのパターンですか?①うちの子に面倒なことがあると困るから、そんなことはさせない。あっても親が守る。②小さな困難があるのは当たり前。それも人生さ。自分でなんとか踏ん張れる子に育てるぞ!最近レジリエンス力(回復力)が大切だと言われています。困難に立ち向かった時でも前向きに対処できるか…。新しい環境や変化に柔軟に対処できるか…。

 神さまは言われます。「恐れるな、たじろぐな」大ピンチの時こそ、神さまに聞いてみましょう。「私は今まで、こんなことができていた。しかし、失敗してしまった。これからどうするのがいいのかな。」「そうだ、できそうだ、これからこうしていきたい。でも、そのためにどんな準備をしていったらいいだろう…。」そうです、失敗やピンチはその人を育てていくのです。大丈夫!神さまが「あなたを強め、助け、守って」くださいます。

 卒園。小学校入学。進級。期待に胸を膨らませていることでしょう。大きく大きく成長して欲しい。そんな思いを私たちみんなもっています。神さまの右の手は大きく、鳥の翼のように私たちを包んで守ってくれます。心配せずに、神さまに全て委ねましょう。神さまが「わたしはあなたとともにいる」と、断言しておられるのですから。

 卒園式もあとわずか。すみれさんとのひとときを大切にしたいですね。