6月の庭

園長 松橋郁子

さあ、6月になります。砂場では子どもたちの歓声が聞こえてきます。ベンチの周りでは子どもたちが座り、ヨモギを摘んで色水遊びをしています。ヨモギはシダ植物。胞子が入っているツクシは筆のようなので土筆とも書かれますね。スギナをすり鉢に入れ、少し水を加えすりこぎですると、葉緑素がつぶされ、緑茶のような色になります。赤や黄色など、鮮やかな色を作るために絵の具を使用することも多いらしいのですが、本園では自然に存在するもので色水遊びをしています。どうして他の葉っぱと形が違うの?どうして緑色なの?遊びの中で生まれる疑問は、いずれ中一の理科の学習で学び、解決していくことでしょう。今のうち、たくさんの経験を積んでおくことが、生きた学習として大切だなあと実感しています。

さて、6月12日は花の日の礼拝。50数年前、私も警察署に行って、緊張しながら花束を渡したことを思い出します。これも母の日同様、アメリカの教会の行事から伝わってきました。6月の第2日曜日、子どもたちが花を家からもってきて教会堂に飾り付け、その後花束を持って病院や警察署を慰問するのです。園では今年も市役所、教育委員会、警察署、消防署、郵便局にお花を届けに行きます。私もその日は家の花を持ってきます。もし、皆さんもお庭に何かありましたら、宜しくお願いいたします